キーウィとプケコの金融投資講座①
おなかがすいたなあ。
どうしたらおいしいものがいっぱい食べられるんだろう。
どうしたんだいキーウィ。元気がなさそうじゃないか。uh huh?
あ、プケコ!
実はおなかがすいていて、おいしいものを食べたいんだ。でも、おいしいものは値段が高いし、お金もないし。。。
キーウィ・・・。僕は君のことを心や情熱など数値化できないものの価値を大切にできる鳥だと思っている。それなのに、紙幣や硬貨といったもので世の中の価値すべてを定量化し、受け渡しを可能にした悪魔の発明に興味を持つなんて・・・。
最高にエキサイティングだ!僕が君を資本主義教への入信の手ほどきをしてあげよう。そこは、チョコレットアイスクリームのような黒の欲望が渦巻く地獄の世界。
ようこそ!プケコの金融投資講座へ!
(よく分からないけど、チョコレートとか、アイスクリームとか、おいしいものが食べられるならやってみようかな。)
うん、よろしくね、プケコ!
Done!決まったな。どうせ君は1円も持っていないだろう。でも、No Prob!投資への窓口となる証券会社という組織は友人紹介など、お金がもらえるキャンペーンを行っている場合がほとんどだ。
僕のおすすめルートは「株(現物ミニ)→先物(日経平均ミニ)→FX」だ。理由は後述する。なお、これらのことを金融商品と呼ぶ。1つの証券会社で全ての金融商品を取引できることも多いが、証券会社ごとに取扱い金融商品への手数料や発注方法などが異なる。ワンストップで1つの証券会社で全て取引するメリットも大きいが、慣れやキャンペーンのためにも、各商品ごとに最適な証券会社を選択するべきだ。
なんか、むずかしそうだね。
投資って、かんたんって広告を見かけるけど・・・。
None!いいかキーウィ!投資はビジネスだ!しかも一般的なビジネスと異なり、誰かが稼ぐには誰かが損をするゼロサムの世界だ。さらに厄介なことに、この世界は頭がよく、抜け目がないやつが多い。素人が勝ち続けることは絶対に絶対に絶対に不可能だ。
そりゃあ運が良ければある程度は勝ち続けることはできるだろう。しかし、運と実力を定量化して管理できない場合はいつか必ず負ける!逆に言えば運と実力を定量化できれば、大数の法則により、収益は安定する。
もちろん、適切なリスク管理は必須だ。たとえば、リスクを「標準偏差」などの定量化できるものではなく「危険なもの」と定性的に漠然ととらえている奴らに未来はない。
えー!じゃあ、数学とかも、必要になっちゃったりとか?
僕はあまり数学が生活に役に立つと思ったことがないんだ。算数ができればこれまで十分に生きてこられたから。
もちろん、数学は必要さ。そもそも、株や先物やFXなんて数学のかたまりみたいなものだろう。数学が分からないのに投資で成功するなんて、すし職人がホットドックを握るようなものさ。ケチャップいっぱいでね。haha!
でも大丈夫。数学は目的でなく手段なんだ。学校みたいに数式の背景を完全に理解する必要はない。よく使うのは「平均」「標準偏差」「相関係数」くらいさ。それらも算出方法を知るのではなく、出てきた数字の意味を理解できれば良いのさ。
(すし、ホットドック・・・)
いいか、キーウィ。本当の投資のメリットは、「お金を儲けること」でも「株などを通じて社会や会社の仕組みをよく知ること」ではない。もちろん、それらも大切だ。しかし、それ以上に得られるものがある。真剣に投資に立ち向かったものに対してだけ与えられるご褒美だ。それは、「世の中を定量的に見ることができ、確率的判断を下せるようになること」だ。混沌とした現代社会では知識や経験が昔より重要ではなくなっている。常に新しい情報を入手する。そして、それをいかに咀嚼し、加工し、アウトプットするか。投資はそのための実践的練習ができる格好の場だ。
僕は、真剣に、金融投資を通じてみんなの教養を一段と引き上げたいんだ。学校教育もようやく統計学が高校の教科書に組み込まれ始めたけど、きちんと、その意義を伝達しないと。僕は、投資の世界におけるマネーボールのビリー・ビーンになりたいんだ。
うーん、難しそうだけど、プケコが真剣なことは分かった。僕が投資を学ぶことでプケコの夢が叶うなら喜んで協力するよ。
(マネーボールって映画かな。今度見てみよう。)
Ah キーウィ!友よ!
ブラックコーヒーよりどす黒い欲望の渦へ飛び込む覚悟ができたようだね。次回は「開設すべき証券会社」と「なぜ最初の金融商品は株なのか」を説明しよう!See you!
(あれ!チョコレートアイスの渦じゃないの!?)
<今日の名言:プケコ>
・「世の中を定量的に見ることができ、確率的判断を下せるようになること」
・僕は、真剣に、金融投資を通じてみんなの教養を一段と引き上げたいんだ。
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