キーウィとプケコの金融投資講座⑤ 相関係数と生レバー
レバレバーレバレッッジー♩ファンタに〜串焼き〜♩標準偏差の魔法で〜、魔物たちの臓物を〜‥♩
Oh!キーウィ。ご機嫌だね。人生という正規分布のテールを歩む僕としては、君の存在はいつも眩しいよ。
あ、プケコ。今日の僕は(レバレッジというレバーが食べられると聞いて)やる気満点なんだ!見てよ!ここまでの話を整理して、図にまとめてきたんだ!
いいね。キーウィ。まず、金融商品の値動き幅が大きいほど、平均損益をプラスにするチャンスがある。だから、プケコレシオを高める必要がある。その通りだ。
たとえば、値動きが100円の商品から平均10円儲かる手法より、値動きが1,000円の商品から平均10円儲かる手法を構築する方が直感的にも楽そうに感じるもんね。
そうだ。そして、平均10円儲かる手法は、なるべく毎回安定して10円に近い儲けを出して欲しい。シャープレシオを高める必要があるわけだ。
そうだね。例えば3回取引して、「-100万円、-100万円、+200万30円」の平均損益+10円だったら、最初の1,2回で破産しちゃうかもしれないからね。
Good!さて、キーウィ。素晴らしいプケコレシオにも1つ弱点がある。今日はこの点から対マーケット用の高位魔法を伝授しよう。
(来た!ワクワク。)
プケコレシオの弱点って?
フフ、それはな。算出するのが面倒臭いことだ!前回分析した日足ベースくらいだったらRでフォーマットを整形してちょちょいだったけど、これが時間足や分足になると面倒だ!プケコレシオの算出だけで日が暮れちまう。ああ、有用だけど手間がかかる。なんて罪な指標なんだろう!
・・・・・・うん。で?
気づかないかい?キーウィ?これは前回利用した図だけど、なぜ、プケコレシオ以外の箇所も黄色くハイライトされているんだろうね?
分からない!分からないよ、プケコ!もう頭の中は食欲で掻き乱されてしまっているんだ!
フフ、じゃあヒントをあげよう。ハイライトの箇所をグラフ化するとこうなる。
!!!!!!
グラフが・・・、上下対称?数値が反対の関係にある・・・。
Bingo!このような関係を「青色の手数料当り終値差分標準偏差(プケコレシオ)と赤色の取引金額当り手数料率は逆相関がある」と言う。大体反対の動きをするなら、高いプケコレシオを得るためには、取引金額当り手数料率の低い商品を探せばいいのさ。
なるほど。取引金額当り手数料率ならいちいち標準偏差を算出する必要がないから比較的簡単に計算できる。「取引金額に対して手数料をできるだけ小さくする」という発想も分かりやすいしね。
そう。ただ、この値はプケコレシオの代用品さ。だから、FXのドル円など、取引金額に対する手数料ができるだけ小さい商品を選んでも、値動きの標準偏差が小さければプケコレシオは低いままになる。逆相関が崩れて、この金融商品に優位性はなくなるのさ。
確かに。いくら取引金額が大きくても、値動きが全然ないと儲けのチャンスがないもんね。
I agree. 2013年のドル円やポンド円なんてまさにそんな感じだね。逆相関というより、むしろ、順相関があるように見える。せっかく取引金額に対する手数料は小さいのに、値動きがなくて儲けられない。値動きがなくても儲けのチャンスが狙えるバイナリーオプションが流行したことも頷けるね。
ところでプケコ。この相関の度合いを定量化することはできないの?定量化はこの世の真理にアクセスする唯一の鍵なんでしょ。
Incredible!キーウィ!よく覚えていたね。もちろん相関の度合いは定量化できるよ。対マーケット用の防御力を高める最強の補助魔法。僕たちはそれを「相関係数」と呼ぶ。
・・・。とりあえず、今回の相関係数は?
-0.65だ。かなり強い逆相関がある。相関係数は-1〜1を取る。1はグラフが完全に重なる順相関。-1はグラフが完全に鏡の動きをする逆相関。0は2つのグラフに全く関係がないことを意味する。いつも通り、詳しくは自分で調べてくれ。
「平均、標準偏差、相関係数」これで、プケコが言っていた三種の神器が揃った訳だね。
そうだ!次回はいよいよ具体的な取引手法を構築し、マーケットという戦場に突撃する。これまでの話をよく復習しておくんだぞ。
あれ!?前回言っていたレバレッジの話は?
ん?あれは、資金管理の話が前提だった。醤油とケチャップの区別がつかないまま、寿司は握れないだろう。それと一緒さ!haha!それじゃ、また今度!bye☆
・・・。
・・・・・・。
(キーウィは思った。「この◯◯◯◯◯が!」っと。だが、ここまで来たら後には引けない。頑張れ!キーウィ。負けるな!キーウィ。)
<今日の名言:プケコ>
・フフ、それはな。算出するのが面倒臭いことだ!
・もちろん相関の度合いは定量化できるよ。対マーケット用の防御力を高める最強の補助魔法。僕たちはそれを「相関係数」と呼ぶ。
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